昨日、当社の新入社員に向けて訓辞を述べました。いくつか話したのですが、最初に話したのは、私がかつて外資系証券会社で役員をしていた時に、やはり入社式で同僚の仲良しだったアメリカ人の役員が話した訓辞でした。

彼の名前はZCと言うのですが、哲学を専攻した変わり者で、未だに交流がありますが、普段は難解なことを、時たまとても洒落たことを言います。曰く、「今日はこれからの全ての月日の最初の日である」。私はこの言葉がとても好きです。新入社員には、前途洋々たる未来があります。そのことを表す言葉ですが、これは実は新入社員だけに当てはまることではありません。先輩にとっても、お客様にとっても、私にとっても、延いては会社やマーケットや社会にとっても、今日はこれからの全ての月日の最初の日なのです。常に新しいことを創造できる喜びが、この言葉には含まれていると思います。

昨日は新入社員5名に対して話しながら、自分自身にも元気が沸いてくる気がしました。春の陽気が、この気持ちを更に心地よくさすってくれます。4月はやはりいいですね。