今日から実質新年度。最近動きのある金利について、ちょっと予想してみました。今朝の報道によると、日銀は金融機関向けの貸出金利を0.001%から0.01%に引き上げる方針を固めたとのことです。なんと金利が10倍に!金利急上昇か!・・・まぁ冗談はさておき、0.001%から0.01%への変更はミクロの世界であり、世の中の実勢には何ら関係ないでしょう。

しかし量的緩和が解除され、超々低金利政策が超低金利政策に変更され、景気回復、引き続き高い国債発行残高等々から、いずれ我が国の金利は上がっていくのでしょうか?私は上がるには上がるが、大して上がらないのではないかと思っています。これだけ流動性が余っている国ですから、いくら国債が発行されても、機関投資家を中心にそれらを買わざるを得ない主体が大勢います。借金漬けの財政に対する不安から金利は上がる、という根強い論がありますが、不景気で今よりも税収が少ない時期にもウルトラ低金利まで国債は買われた訳ですから、財政赤字=国債に対する信認低下=国債暴落=金利上昇、という図式は机上の空論だと思います。しかも少子高齢化によって潜在成長率はそれほど大きく伸びるとも思えないので、その観点からも金利は上がりにくいでしょう。

結局のところ、今の異常なまでの超低金利が、普通の低金利になる、或いは若干オーバーシュートして低金利と普通金利の間くらいまで一瞬行く。そんな展開ではないでしょうか。やはり株の方がダイナミズムがあって面白そうですね。