昨日、中国資本市場室(通称:中国室)の設立を発表しました。英文では "China Capital Markets Desk" と云います。何故マーケットが複数形かというと、資本市場は一つのものではなく、株があり、債券があり、債券にも短期債・長期債があるなど、マーケットは複数あるという認識から、通例複数形で呼ぶことになっています。中国には基本的に未だ債券市場はありませんが、いずれ発展していくことでしょう。

その中国室ですが、実は1年ほど前から粛々と準備を進めてきました。中国室が何をするかというと、中国本土の民間企業で日本と何かしらの意味で関係があり−例えば日本の技術を買って中国で展開している会社とか、日本の消費者を市場としている会社とか−、日本の市場への上場を希望している会社の、上場支援をしていきます。ささやかですが、近くて巨大な国である中国と我が国の間の、経済的な橋渡しにも一役買えれば幸いであると考えています。
以前に私が第三外国語を学び始めたとつぶやいたことがありますが、これは何を隠そう中国語です。いつの日か当社が主幹事として中国企業の新規公開株式を当社のお客様にご案内する時に、私自身でも通訳を介さずに当該企業の経営者とそれなりの会話が持て、その考え方や姿勢について直接のデュー・ディリジェンスが出来なければいけないと考え、四十の手習いで悪戦苦闘しています。しかし新しい分野に挑戦する時は、いつも気持ちがワクワクします。いつまでもフロンティア・スピリットを忘れないようにしたいと思います。