今日の皇居外苑は満開でしょう。・・・と言ってもウメやサクラではありません。暖かくて風もないのでポカポカといい陽気で、大勢のホームレスが皇居外苑に、若干地味目の服を着て、悠々と寝そべっている筈です。恐らく上から見れば、枯れ木の幹を中心にした人間の大輪がいくつも咲いていることでしょう。

皇居外苑は、大手門から坂下門、桜田門の北東に展開し、晴海通りと日比谷通りに囲まれた地域を指します。満開地域はその東半分、内堀通りと日比谷通りの間です。あの地域の芝生は、本来は立ち入り禁止だと思うのですが、数年前から大勢の人が(主にホームレスが)入り込んで、朝から日が暮れるまで寝そべるようになりました。北の丸公園ではなくて皇居外苑にそのようなアクティビティが一般化したのは、敢えて目立つ所で、お城(皇居)の真ん前で寝てやろうという心意気(?)からでしょうか。

江戸っ子はコノシロ(コハダの大きくなったもの)のお鮨を食べる時に、「この城(江戸城)を食うんだ」と言って粋がったといいますから、そういう性向が東京にはあるのかも知れませんネ。