初めてQBハウスに行きました。週末に髪の毛を切る時間がなく、伸びすぎていて気になっていました。最初はビルの下にある美容院に、30分で済ませられるか聞いたのですが、シャンプーするから無理とのこと。シャンプーは要らないと言っても受け付けてくれませんでした。そこで思い付いたのが「10分、1000円」のQBハウス。背に腹は替えられない。兎に角時間がないので一度行ってみることにしました。

幸い丁度ビルの目の前、私の席から見える所に店舗があります。走って行ってみると、店の前には赤・黄・緑の回転灯が。緑は待ちなし、黄は2〜5分待ちなどと、外からでも一目で分かるようになっています。自動販売機で税込み1000円で整理券のようなものを買い、早速切って貰いました。「初めてなので控え目にお願いします」とだけ言って、あとは黙って見てました。バリカン、ハサミ、素早い手さばきで刈り込んでいき、最後は例の掃除機様の道具で髪の毛を吸い取ります。全て込みで正味12分程度。そして出来映えは・・・、
素晴らしい!私は大満足でまた小走りにオフィスに戻り、席を立ってから席に戻るまで20分ちょっとの出来事でした。

安いことが素晴らしい。速いことが素晴らしい。上手いことが素晴らしい。ホームページをチェックしてみると、

「私どもが、QBハウスであつかっているのは「時間」です。技術革新と経済の発展により、すべてを手に入れることができた現代人。しかし、時間だけは、ますます手に入れにくくなっています。」

と書いてありました。目から鱗が落ちるようです。

大学を出て外資系証券会社に就職した時、先輩が「俺たちは何を売っているか知ってるか?」と聞かれて、「えっ?!債券(株)じゃないんですか?」と答えると、「違う。情報だよ。」と教わりましたが、それにも似た視点の展開です。ビジネスには常に見落としがちな『肝』があります。私たちも、『肝』を見落とさず、新鮮で柔軟な視点を持ち続けたいと思います。