東証一部の売買高、売買代金が、共に過去最高を記録しました。9月に過去最高記録を付けた時は、売買高と売買代金で違う日でしたが、今日は双方同じ日に記録更新しました。広い範囲に亘って取引が行われた証左でしょう。日経平均も年初来高値を更新し、当社に於いても過去最高の取引金額となりました。
東証のシステム・トラブルに関する昨日からの報道の中には、それが市場に対する意欲を減退させる可能性がある等というものが多く散見されましたが、昨日のつぶやきにも書いたように、そのようにセンチメンタルに流されないで市場に取り組んでいくことが大切であり、今の日本の株式市場の参加者が、それを実践出来ていることに、昨日同様に感心しました。今のポジティブな雰囲気を大切に育てていくことが、延いては経済にとってもいいことであり、それはメディアも含めた市場参加者がちゃんと自覚すべきことだと思います。
何はともあれ、また近いうちに市場の記録が更新され、当社に於ける取引の記録も更新されることを願っています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。