郵政民営化に関する法案の議決が、5日の金曜日に行われる見通しです。果たしてどうなるでしょう?
ファンドを運営しているNYの友人からもメールなどが来て聞かれます。民主党がなぜ反対するのか?民主党は都市部の代弁者ではなかったのか?等という疑問がアメリカ人から投げられて来ます。郵政40万人。ザックリ言って半分20万票が特定郵便局絡みで自民党守旧派の票田、残りの半分20万票が労組経由で民主党の票田なんじゃないの?と答えると、大体のアメリカ人は仰天します。で、法案は通るの?と次は聞かれます。こんな僅差だとあとは時の運、何とも分からないよ。と言うと、トレーダーという仕事をしている者は例外なく皆同意します。
問題は、法案が通らなかったらどうなるの?という点です。小泉さんは衆議院を解散するでしょう。一番恐いのは、小泉自民、民主党、守旧派自民、公明党、と分裂してしまって、どの党も全体の3分の1も取れないような状態になった時です。そうなると、長い目では民主的な風が吹くキッカケとなるかも知れませんが、短期的には何も重要なことは決められなくなり、日本の政治−改革も外交も−は止まるでしょう。それは我が国経済にとっても大きな痛手です。
選挙に受かるための投票ではなく、国の将来のための投票をして貰いたいと、強く思います。そういう観点から投票されるならば、それが例えば私が個人的に望むものとは違っても、その結果を受け容れたいと思います。しかし、間違った理由からの投票だけは、どうかしないで欲しい、いや許せないと、そう思っています。