遂に、マネックス証券、並びに日興ビーンズ証券としての最後のマーケットが閉まりました(マネックスFXは明日も開いています)。今度マーケットが開く時は、マネックス・ビーンズ証券となっています。1年も前から予定して進めてきたことなので、特別な感慨がある訳ではありません。しかしまぁ言ってみれば、結婚前夜のカップルのようなものでしょうか。
結婚前夜というと、恒例はお世話になった方へのお礼です。「お父様、お母様、今迄育ててくれてありがとうございました。」というアレです。マネックス・ビーンズのお父様はやはり日興コーディアルでしょうか。お母様はソニー。トップを含めて両社の多くの方々には大変お世話になりました。
マネックスとビーンズを支えてくれた方々は本当に多岐にわたります。システム会社から始まり、コンピューター・ベンダー、情報ベンダー、応援して下さった雑誌社の方々、更には印刷屋さん迄、あらゆる方にお世話になりました。既にお付き合いのない会社もあります。今回の合併を機に、お付き合いのなくなる会社もあります。しかしそういった方々を含めて全ての方々に私たちは助けられ、支えられてきました。心から感謝の意を表したいと思います。自分達のことで恐縮ですが、両社を創り成長する過程で役職員として働き、今は在籍していない人もいます。その人達も、間違いなく当社に貢献した人達です。
勿論決して忘れてはならないのは、当社の株主の皆様です。マネックス証券として5年前に上場してから、株価は公募価格の約3倍になり、約5分の1になり、また約3倍になっています。そのような波の中で、常に、或いはその時その時、株主として私たちに期待し、批判し、意見し、応援してくれた株主の皆様には、誠にお世話になり、これからも期待に応えていかなくてはならないと決意しています。
しかし、全ての中で、もっとも、by far、お世話になったのは、紛れもなくマネックスとビーンズのお客様の皆様です。お客様のお陰で私たちは成長し、お客様の意見で私たちは行くべき道を探し、お客様のために私たちは存在しています。
結婚前夜風に言うと、「皆様、今迄マネックスとビーンズを育ててくれて、誠にありがとうございました。私たちはこれからはマネックス・ビーンズとして歩いていきます。これからも若い(?)私たちを時に叱咤し、時に激励し、見守っていって下さい。」という感じでしょうか。
今朝、御飯を食べながら新聞を読んでいると、明日発令される紫綬褒章受章者の欄に松永真さんの名前がありました。グラフィックデザイナー、65歳。松永さんは創業以来マネックスの、そしてマネックス・ビーンズの、マークやロゴをデザインして下さっている先生で、私たちのことを大切に見守って応援して下さっている方です。週明けから使うマネックス・ビーンズの名刺も全てデザインして下さっています。松永先生の春の褒賞の受賞は、私たちの門出をも祝福しているようで、とても嬉しい出来事でした。