席替えというか、マネックスとビーンズの合併を控えた「オフィス内引っ越し」をした結果、私の席から銀座の街並みが見下ろせるようになりました。夜になるとオフィスビルの窓とネオンが輝き、中々綺麗なものです。しかしよく見ると、どのビルも高さや幅・形がテンデンバラバラで、雑然としています。
例えばヨーロッパの街並みは、同じ高さの古いビルがぴたーっとくっついて建っていて、明らかに違う様相をしています。一方日本のビルは基本的にはくっついてはおらず、それぞれに隙間があります。これらは美的感覚の違いから来るものもあるでしょうが、基本的な枠組みは地震などの必然的事情から来ているのでしょう。

ある面積の街に在る建物の容積には、自ずと一定の限界があります。建物の容積がその街の最大人口を決め、それに応じて交通などのライフラインを整える必要があるからです。そう考えると、地震のある国では一つ一つのビルの周りに空間がある分、逆にランダバウトなどの共有空間が少なくなったりするのでしょう。街路樹のあるなしや、その種類など、街並みには常に必然的な理由があるのでしょう。しかし銀座は異様です。街の単位面積あたりの飲食店の量、単位土地面積あたりアルコールの量は世界でダントツの一位ではないでしょうか。恐るべき「飲み屋」の集積が起きた必然的な理由は一体なんでしょう?
−こんなことを考えて日中仕事をしている訳ではありませんが、つぶやきを書こうとして窓の外を見て、ふとこんなことを考えてしまいました。