今晩のディナーが突然キャンセルになりました。急に体調を悪くした人がいる所為なのですが、これは千載一遇のチャンスです。来週の後半まで、ず〜っとビジネス・ディナーや出張が入っていたので、今年は大好きな夜桜が見られないかと思っていたのですが、今晩は突如出掛けられるかも知れません。
日中車窓から街を見ていると、実に様々の木に花が咲いていることに気付きます。一言にサクラと言っても、色々な種類の桜があり、或いは桃や杏などの桜に似た別の木もあります。こぶし、モクレン、レンギョウ・・・。よく見ると、種類が違うだけでなく、様々な歳の木があることに気付きます。
『色も香も おなじ昔に さくらめど 年ふる人ぞ あらたまりける』
(古今集春歌上・紀友則)
「花の色香は不変だが、年を経て自分は全く変わってしまった」という意味ですが、木も人同様に歳を取るものです。一緒に歳を取る馴染みの木、引退間近の木、そして溌剌とした若々しい木。そんな木の違いを見ながら、夜道を歩いてみるのも、オツなことでしょう。