今日は、「アメリカの常識では、法律に書かれてないことは原則やって構わない」というテーマです。言わんとすることは、日本に於いてはやっていいことが法律に書かれていて、書かれていないことは原則禁止であり、アメリカに於いてはその逆だという論点です。果たしてそうでしょうか?

英米法の世界にはコモンロー(不文法)の考え方があり、常識や法体系全体の趣旨を重んじるのが一般的です。法律に書かれてないことも、法の趣旨から補完するのではないでしょうか。相手との交渉なしに、いきなり事を仕掛けるということも珍しいと思われます。

アメリカと日本の間に、確かに違う常識が存在する分野も多くあります。しかし、両国間の常識が殆ど変わらない分野も数多く存在すること、いやむしろそういうケースの方が圧倒的に多いことを認識しておくべきだと思います。