昨日NASAは、先日のスマトラ沖地震の影響で、北極が東経145度の方向(グァム島の方向)に2.5センチずれ、地球は(若干扁平な形をしている訳ですが)より球形に近付き、更に1日の長さが100万分の2.68秒短くなったと発表しました。因みにこれは計算上の数値であり、観測による確認は未だ出来ていないとのことです。

一日が短くなったのは、自転速度が僅かに速くなったからとのことで、地震によって重量物が地球の中心に向かって移動し、地球の慣性モーメントが小さくなり、その結果、より速くスピンすることになったようです。フィギュアスケートを見ていて、どうして漕いでないのに急に回転が速くなるのだろうと不思議に思っていたのですが、思い掛けずその謎が解けました。

つまり摩擦が少ないので運動エネルギーがあまり変わらない中で、両腕を引き付けて回転の中心から見た身体の在り方を小さくすることによって慣性モーメントを下げ、その結果回転スピードが大きくなるという仕組みです。地球に起きた現象の仕組みを聞いて、スケートの技を理解するとは妙な話ですが、勉強になりました。

ところで地球は厳密には、絶えず地震が起き、形が変わり、地軸もぶれており、或る意味で生きているのでしょう。そんな風に生きている地球との関わり合い方は、深く考える必要がありますね。

追伸:今回の地震は、言い表しようのない悲劇だと思います。被害に遭われた   方々に対して、心からのお悔やみを申し上げます。
  TSUNAMIは世界標準語です。日本に於ける津波災害に関する子供   の頃からの教育や警報システムなど、日本の経験と知恵が、今後活かさ   れていくことを望みたいと思います。