今日、慶応の藤沢キャンパスで授業をしました。大学での授業は、頼まれてたまにすることがあります。今日の授業は、ちょっと興味深いものでした。
先ず、京都大学と広島市立大学に同時中継されています。パワーポイントのファイルも同期します。後半の質疑応答では、これら2つの遠隔大学からも質問を受け付け、相手をスクリーンで見ながら答えました。テレビなどではお馴染みの仕組みですが、大学で、学生がセットアップしていとも簡単にできてしまうと、流石に進んだなぁと思います。

もう一つ気がついたのは、多くの学生が授業中ノートブックPCを開けていることです。本当に授業のノートを取っているのでしょうか?教室には無線LANが設置してあるとのことでしたから、ネットサーフィンでもすいすい出来てしまう訳で、学校もあまり煩いことを言わなくなったのだなぁ、と思いました。

政府の審議会や協会の委員会等に出席すると、PCを開けたい衝動に駆られます。議論に関する情報を確認したり、メモを取ったり、そして時折メールをチェックしたり。とても効率的に時間を使えるのですが、まだまだ抵抗があるように感じます。「抵抗」は、ノートPCの蓋を見せられた人(授業であれば先生、審議会であれば官庁の方)が、自分が軽んじられたと感じるから起きるのでしょう。蓋を見せていても、軽んじているとは限りません。そして逆もまた真なり。会議中、議論のためにノートPCを使っても良い、というルールを予め設定しておけば、お互いに気分良く、かつ効率的に過ごせるかも知れません。

大勢の人が同じ時間と空間を共有する場合の工夫は、まだまだ改善の余地があると思います。