母校と言っても、思い出深い中学・高校ではなく、大学の方に、今日久し振りに行きました。学部の校友会のような組織に呼ばれて、他の3人の先輩方と共に、現役の学生に向かって少々話をタレて参りました。教室は私の記憶よりも遙かに小さく感じたのですが、そもそも私の記憶が正しい由もありません。専門課程に3年間いましたが、出席した本授業は2時間だけでしたから、その教室に入ったことはないと考えるのが妥当です。
大学に入った時、特に専門課程に進んだ時、「自分が日本を変えてやるんだ」と考え、発言する、鼻持ちならない輩が多くいるのだろう、と嫌悪感とも恐いもの見たさとも言えない微妙な気持ちで、恰もプレーリー・ドッグが穴から顔を出して回りを窺うように、キャンパスを観察した私は、実際にはそのような傲慢なヤツは殆どいなく、皆就職やキャリアのことなどを考えていることに気付き、大きく期待を裏切られ、失望したことを今でも鮮明に覚えています。
今日母校に行き、やはり同じような感覚を持たずにはいられませんでした。残念な気もしますが、そういう鼻持ちならない輩はそもそも今日のような会には来ないのかも知れません。いや、来ないでしょう。
私ももうすぐ41、我が国の平均年令に達しようとしています。自分が平均年令に近付いていくのではなく、これからは平均年令から遠ざかった行くのだと思うと、帰りの銀杏並木を歩きながら、複雑な感情を持たずにはいられませんでした。