私たちは様々な運用商品、即ち投資信託の提供に力を入れて来ました。これは、自分で株を選んで売買するよりも専門家に運用を任せたいというニーズに応えるためと、もう一つは、一般には中々アクセスすることの出来ない市場・商品への投資を可能にするためです。

例えばマネックスに於いては、日本を除く世界中の株式にインデックス運用するファンド(トヨタ・アセット・バンガード海外株式ファンド、米65%、欧30%、その他5%)があり、米のエクスポージャーを増やしたければバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド、欧はフィデリティ・ヨーロピアン・グロース・ファンド、中国はHSBCチャイナオープン、インドはHSBCインドオープンなどを扱っており、世界中の主な株式市場に簡単にアクセス出来るようになっています。

ビーンズに於いても、約70種、100本の投資信託を扱っており、そのセレクションは充実しています。中には米の不動産に運用するフィデリティ・USリート・ファンドや、BB以下の低格付け事業債に投資するフィデリティ・ハイ・イールドといった変わり種もあります。

変わり種といえば、マネックスのDKA物価連動国債ファンドは消費者物価指数に連動しますし、もっとも特殊なものとしては、ヘッジファンドや未上場株式などで運用するオルタナティブ投資のファンドである「マネックス ファンド・オブ・ファンズI」もあります(これは投資信託ではなく匿名組合であり、募集も終了しております)。

オンライン証券は、インターネットで株を売買するシステムを提供するだけではなく、このように様々な運用商品の提供をしていかなければならないと私たちは考えています。また、オンライン・トレーディングの部分についても、どうトレーディングするか、とか、投資とは?ということを啓発する努力をしていくべきだと考えています。そのために、メール・マガジンを発行し続け(マネックスメールは開業前から毎営業日発行し続け、既に通巻1300号を超えました)、月1000人を超える実動員数を誇る勉強会も実施しています。
今後「運用」は我々個人にとって、最大のテーマとなっていくでしょう。「より良い運用をお客様に実現するには?」ということを強く意識して、これからもサービスの展開に努めていきたいと考えています。