また台風が近付いています。小さい頃は、雨の日に裸同然で庭に出るなども好きだったのですが、今は雨は嫌いです。スーツのズボンが濡れて、折り目が無くなってしまうのも嫌なのですが、一番問題なのは革靴です。そもそも私は常に革靴を履いています。特別な事情がないとスニーカーは履きませんし、革靴も、底がゴム底のものは履きません。足の裏はダストシュートのようなもので、常に身体から老廃物が排泄されていると感じており、どうも革底でないとその排泄物が外に出て行かない気がして嫌なのです。ですから私にとって、革底の革靴は重要な健康法の一部です。その革靴が、雨の日には悲鳴を出す気がしますし、第一足下から湿ってきていい気がしません。先日、ビジネス・ディナーを終えてレストランから出ると雨がザァーザァー降りで、辺り一面水溜まりだらけでした。神経質に水溜まりを避けながら歩いたのですが、それでもドンドン水が浸みてきて、足の裏はかなり濡れてしまいました。駅に着くと寒さの所為かお手洗いに行きたくなり、寄ったのですが、なんと床一面が水溜まり状態でした。極端に嫌な気がしたのですが、止むを得ず早々に用を済ませて出て来ましたが、そのあとは敢えて駅構内の水溜まりを選んで、わざと靴を水に浸けながら歩きました。本年最大の不覚です。今度は靴ではなく私が、本当に泣きたくなりました。NYなどでは雨や雪の日に靴底に付ける、ゴムで出来た「トゥート」とか「オーバーシューズ」と呼ばれる優れものがありますが、日本にはないのでしょうか?雨の日は御用心ですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。