クマが多数出没しています。台風が列島を何度も直撃した影響で、クマの主食であるどんぐり等が山奥で少なくなり、腹を空かしたクマが民家のある地域まで下りてきているというのが理由のようです。しかしこういう話を聞くとすぐに「本当だろうか?」と裏を考えてみてしまう癖があります。実際今年はクマの出没頻度が高いのでしょう。しかし今年はそのことが何度もニュースで報道されているので、例年は狸かなぁ等と悠長に思っていたものがよく見るとクマであったとか、普段は一々通報しないものまでも今年は連絡してしまうとか、そんな形でのインフレ効果もあるのではないでしょうか。クマが山から下りてこないように、公園や校庭のどんぐりを集めて山奥に持って行こうという計画も滋賀県ではあるようですが、”カモネギ”にならないように気をつけて頂きたいと思います。もう一つ気になるのが、クマの発音です。テレビで毎日流れているイントネーションは、「熊」よりも「隈」に近いように聞こえます。調べてみると「熊」の発音は、かなり微妙なようですが、その為に各アナウンサーの発音に違いが出ないように、敢えて微妙さを取り除いて発音させているのではないでしょうか?杞憂であればいいのですが、言葉は大切にしたいものだと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。