今年の台風は次々に上陸をして、各地に甚大な被害をもたらしていますが、「風が吹けば桶屋が儲かる」的に、思わぬところにも影響はあるようです。私はそばが好きですが、そばは実は季節物です。秋に新そばが出てくる時が一番美味しく、私の知っている或るそば好きのそば屋は、秋から冬までが楽しくそばを打てる時期で、一年の他の時期は暇つぶしをしているだけだ、などと言います。そのそばの原料である玄ソバ(げんそば−そばの実)の卸値が高騰しているそうです。国産玄ソバの実に40%が北海道で生産されているとのことで、その北海道を台風18号が直撃し、供給不足が深刻に懸念されているそうです。今朝の日経新聞によると、「北海道産は現物取引が止まったまま気配値が切り上がっている」という表現で、マーケット好きの私の心は躍らせるようなフレーズですが、そば好きの私の心には暗雲が立ちこめます。まぁしかし中々食べられないというと、余計に食べたくなるのが人の心ですから、こういった意外な展開もスパイスの一つかも知れませんね。