先週、出張で岡山に行きました。日帰りで、町を見る時間は殆どなかったのですが、それでも色々と雰囲気を感じられて楽しいものです。岡山側で待ち受けていた方の御厚意で、ほんの20分程の間に駅前から岡山城まで車で行き、城趾を5分程見て、また駅前に戻ってきました。その間に感じたことは・・・岡山は上場企業が少ないといいますが、やはりどこかのんびりとした雰囲気です。恐らく昔から豊かだったのでしょう。岡山藩といえば備前、池田氏の国です。徳川にも近く、兄弟に当たる隣の鳥取藩を併せると60万石近い大国です。岡山城の造りを見ても、内堀は到底攻めてくる敵を防ぐような規模ではなく、「どうせ誰も攻めて来られやしない」というおっとりとした余裕を感じます。表高で30万石、実高で45万石ほどあったらしいので(そういう国は全国にいくつかあるのですが)、その差から来る蓄えも大きかったことでしょう。現在の岡山県に当たる美作、備前、備中を足すと75万石程度でしょうから、日本全体3000万石として、国の2.5%。現在のGDP500兆円の2.5%は12.5兆円ですが、県の方に聞くと、県内総生産はそんなもんだろうと仰ってました。要は江戸時代から増えもせず、減りもしていない、云々。・・・まぁそんなことをつらつらと考えたりしました。タイトなスケジュールの国内出張は楽ではないですが、このような人文地理的な想像をすると楽しくなります。本当は一晩泊まれて、土地の食べ物と美酒を味わえるともっといいのですが!