新聞報道によると、南米コロンビアの麻薬組織が、なんと165億円もの巨費を投入して、「遺伝子組み換えコカ」(GMコカ)を開発したそうです。コカはコカインの原料ですが、早く成長して、かつ通常のコカの2倍程度まで成長する、麻薬組織にとっては「夢の」コカだそうです。まるでゴルゴ13に出てくる空想の話のようですが、事実です。165億円もの資金が使えるというのも驚きですし、開発を成功した有能な科学者は自ら進んで開発に臨んだのか、或いは脅迫されて開発したのかなども気になります。開発目的を知らされずに作ってしまった、などというストーリーもありそうですが、GMコカというとどう見ても目的は予め明らかでしょう。一方でそれだけの技術があるのならば、無害の麻薬の開発にでも頭を使った方が良いではないかとも思われるのですが、それではビジネスにならないのでしょう。原子力爆弾の開発の経緯や、現代に於いても兵器をテロリスト国家に売っている国があるのとどこか似ている気もし、人類の弱さというか醜い部分が見え、どうもやりきれない味の悪さがありますね。