大玉と呼ばれるLサイズ、LLサイズの鶏卵の値段が急騰しているそうです。原因は猛暑とのこと。ニワトリも夏バテになるのでしょうか?夏バテで体重が減る→体重と玉子の重さは比例する→ニワトリは中玉・小玉ばかり産むようになり大玉が品薄になる→大玉高騰、というメカニズムのようです。中部商品取引所に於ける鶏卵先物の値動きを見ると、確かに昨日はストップ高の限月がいくつかあり、チャートを見てもかなり強い展開をしています。鶏卵大玉はマヨネーズの原料などによく使われるのだそうですが、マヨネーズ製造コストが上がり、マヨネーズ屋さんの収支を圧迫するでしょうか?コストが製品に転嫁されると、代替消費でソースの売れ行きでも伸びるでしょうか?実際にはもっと複雑で、そうは簡単には展開しないでしょうが、このような連想をしてみることはとても楽しいものです。そしてそのような好奇心は、投資の世界に於いてはとても大切だと思っています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。