テレビ等を賑わしているのは、プロ野球の1リーグ化問題とUFJ問題ですが、後者はかなりヘビーな話題なので、今日はプロ野球問題についての「謎」をつぶやきたいと思います。謎その1は、巨人の選手も1リーグ制反対の署名を始めるそうなのですが、今朝のスポーツ紙において「明日から」と書いてあることです。要は「二日後から始める」という情報が流れたようなのですが、選手の間で「署名やろうか?」という相談事をするのは分かるのですが「明後日から署名やろうか?」という相談を果たしてするでしょうか?何か不自然さが拭えません。本当にそういう相談があったというよりも、作為的に、或いは反応を見ようとして、情報が作られて流されたのではないかと勘ぐってしまいます。いずれにしてもその情報に対して、Nさんが「そういう大衆迎合的なことをしてはいけない」と発言したと報道されています。謎その2は、その発言内容のバカバカしさは今更言う必要もないとして、どうしてあの人の発言を誰も止められないかと言うことです。或いは社会的に無視するという手もあります。Nさんのことをどうこう言うのもいいのですが(私もそうしてきましたが)、もうかなりの高齢であり、もうろくもしてきているかも知れません。ですからその内容の是非を問うよりも、彼の発言が社会に出るのを止めるべきです。世の中には意味不明のことを言う人はいくらでもいます。そのことが問題なのではなくて、その発言を公共の電波に乗せ、有り難く聞き続けることが不思議です。銀行とマスコミは、私にとっては謎の宝庫です。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。