今年もやはりやって来ました−毎年恒例の夏バテです。しかし今年は例年よりも早く襲ってきた気がします。夏バテ克服と言えば土用の丑の日の鰻ですが、今年は立秋が8月7日なので、土用の入りがその18日前の7月19日。最初の丑の日、即ち土用の丑の日は7月21日ですので、やはり2週間ほど早く夏バテが来た勘定になります。
本来であればその頃に急に暑くなり、身体が体温調整がうまく行かず、夏バテになります。暑さに慣れてないので体温が上昇する。体温を下げる為に皮膚表面の血管を拡げて汗を出す。加えて水分蒸発から血の粘性が高まる。広がった血管を粘り気の強い血を回さなくてはならないので心臓の負担が高まる。従って疲れるし、心臓がエネルギーを一杯費やすので、ガス欠になる。エネルギーを作り出す為に糖質や脂質を燃焼しますが、その為にはビタミン(特にB群)が必要で、そのビタミン不足と燃料不足を補う為に、高エネルギーかつビタミンの宝庫である鰻の出番となる。とまぁそんな仕組みのようです。
昨日も書いたヒートアイランドの中で、2週間早い猛暑に対抗する為には、せっせとビタミンを摂る必要がありそうです。鰻、豚肉、モロヘイヤ。意識して食べるようにしたいと思います。皆様も御自愛下さい。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。