今朝発表の日銀短観は、大幅な景況感の回復を示しました。DIと呼ばれる業況判断指数は、景況感が「良い」と答えた企業の割合(%)から、「悪い」と答えた企業の割合(%)を引いた数字です。
大企業製造業で事前の予想の中心値17を大きく上回って22、中小企業製造業もプラス2となり、どちらも91年〜92年以来の高水準の好況感を示しました。消費者物価、街角景気、あらゆる景気指標が、若干のもたつきはあるものの、明らかに上向きになって来ています。DIに関しては、一つ注目すべき点があると思います。日銀のホームページに行くと短観の内容を閲覧できますが、この8頁のグラフを見ると、91・92年というのはバブルが弾けて景気が下落していく過程であり、景気が上向きで今のようなDIの水準にあったのは、実は87年頃であることが分かります。阪神優勝後、正にバブルに突入していく頃です。このようにちょっと引いて俯瞰してみると、やはり我が国の景気はかなり高い確度でここ暫くはいい状態が続く気がします。折しも今日は富士開き。夏の始まりを告げるお祭りが各地で催されていることでしょうが、富士山を登るように、景気も上がって行ってくれるといいですね。
日銀短観はこちら
http://www.boj.or.jp/stat/tk/tk0406_f.htm