今日は一年の前半の終わり。夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)が行われる日です。茅の輪(ちのわ)をくぐって半年分の穢れを清めたりとか、形代(かたしろ)もしくは人形(ひとがた)という人の形をした紙に息を吹きかけて、身代わりとして災いを移したりとか、そういったおまじないをする日です。この手のおまじないは、もちろん迷信ですが、世界中で行われてきたことでしょう。基本的に何か災いがあった時に、それをこれからの大きな災いの前兆と捉えるか、大きな災いを起こさせない為の厄落としとして考えるかは、各人の性格による部分が大きいと思います。「今日はこれからの長い未来の第一日である」−これは私のかつての同僚の言葉です。彼はアメリカ人だったか、イギリス人だったか、東欧人だったか、定かではありませんが、とてもインターナショナルな心を持った友人でした。そして彼はとても優秀なトレーダーであり、素晴らしいビジネスパーソンでした。
明日から今年の後半が始まります。マネックスにとっては色々なことがあった半年間でしたが、これからの半年は更にもっと色々なことがあるでしょう。これからも前向きに取り組んでいきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。