昨日名古屋での勉強会の帰り、新幹線の中で大きな声で話し続けている人がいました。東京駅に11時過ぎに着く列車ですから、大概の人は静かに寝ていました。
勿論一人で大きな声を出し続ける由もないので、二人並んで座って話しているうちの一人が、ずっと大声で話していた訳です。目はいつでも瞑ることは出来ますが、耳は簡単には塞げないので、音の暴力には抵抗する術がありません。二人のうちの静かな方の一人が品川で降りると、辺りは急に静寂に包まれました。その静けさを聞いて、ミスター・大声も状況を認識してせめて東京駅まで静かにするかと思いきや、話し相手を求めてシートに座りながら携帯電話をかけ始めました。年の頃で50代。立派な恰好をした紳士です。これには流石に呆れて閉口しました。こういう場合、きちんと注意すべきだと思う一方で、そうは云っても中々実行は出来ません。しかし放っておくと誰にとってもいいことはないでしょう。悩ましい問題です。同様の状況に遭遇した経験をお持ちの方も多いことでしょう。必要以上に失礼にならず、リスクもなく、こういった状況を改善する工夫・知恵はないものでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。