名古屋で開催される勉強会で講演する為に名古屋に向かう新幹線のホーム(東京駅)でこのつぶやきを書いています。5時前に東京を出て、2時間ちょっとの仕事を名古屋でこなし、深夜までにはまた東京に戻ります。
何とも辟易するような話ですが、しかしこれだけ効率的に、これだけ離れた都市にまたがって仕事を出来るということには−これは新幹線網のお陰ですが−或る意味感嘆します。新幹線の功罪については色々な考え方があると思います。地方経済をサポートする為に造られた新幹線網が、皮肉にも地方の地盤沈下を引き起こしているという仮説についてつぶやいたことがありますが、我が国の経済全体の動向を分析する時には、このことに留意する必要があるでしょう。「景気回復は東京だけの話だ」と聞くこともありますが、地方から東京に通勤して経済活動をしている人が多くいます。
23区の昼間と夜の人口の差は300万人であり、その数は大阪市の人口を超えています。この300万人の多くは東京近郊から来ているのでしょうが、中にはもっと遠いところから来ている人もいることでしょう。そしてその人達の経済活動は、どこでクレジットされるのでしょうか?新幹線網がもたらした日本経済の構造の変化は、出張するたびに気になるテーマです。