あのゴルゴ13が、私の大好きなゴルゴ13が、海外のメディアや我が国の国会までをも賑わせているそうです。アメリカによるイラク戦争実行の背景を絡めて、我が国の大規模為替介入の舞台裏を描いているものです。久し振りの3回、1ヶ月に亘る大作で、今日発売のものが中編です。未だ完結していないので何とも言えませんが、時勢を反映したストーリーの部分よりも、ゴルゴの哲学の部分を愛している私としては、ちょっと物足りない気がします。たかが劇画、されど劇画。ゴルゴ13にはかなりの影響を私は受けています。取材で「私の考え方に影響を与えた本」みたいのが屡々あるのですが、その度に「ゴルゴ13」と云うと、却下されます。今までも色々な名作や名場面、名セリフがありますが、最近読んだ中で印象に残ったフレーズは、(ハッキリとは覚えていませんが)「私はただ顧客の信頼に足る技術と価値観を身につけようとしているだけだ」と云うものです。シビレます。私もそのような技術と『価値観』の双方をしっかりと身に付けたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。