当社のオフィスからは富士山がよく見えます。
冬の朝は、薄青い空に真っ白と、夕暮れ時は、群青色のような色から橙色、そして何層にも色が重なったスペクトラムまで刻々と様子が変わっていく空に、シルエットとしてそびえ立っています。今日の夕空と富士山はとびきり綺麗でした。
強い北風が吹いていたのでしょうか、私から見て富士山の左側の肩に、雪煙のような雲がなびいていました。雲にしては光の遮り方が弱かったので、あれはきっと雪煙でしょう。どちらも空中の水分には変わりありません。
当社は19階ですが、富士山だけでなく甲州、武州、信州の山並みが見渡せます。全国各地に出張して先ず思うのは、どの都市でも回りを囲む山並みが見えることです。これは「関東平野は広いので富士山しか見えない」という意識からそう思わせるのですが、当社からの眺めを考えると、関東平野が広いからではなく、単に東京はビルが多いから山並みが見えないだけなのかも知れません。そんなことをふと思った夕暮れ時でした。