遂に浦和レッズが、Jリーグ始まって以来の悲願の初タイトルを獲得しました。チームとしては三菱重工時代、1981年元日の天皇杯以来です。私は残念ながら週末の佐賀行の為、試合中は殆ど飛行機の中にいて、ライブでは最後の5分ぐらいしか見られませんでした。
夜、駒場サッカー場にサポーターが集合することも知らず、深夜からテレビ埼玉で特番があることも知らず、私にとっても念願の初タイトルは、呆気なく通過して行きました。どこか空(くう)なものが胸にあるのは、たまたましっかり見ることが出来なかったからでしょうか、リーグ優勝や天皇杯ではないからでしょうか、オフト監督が辞めるなど先行きが不透明だからでしょうか・・・。どれも違う気がします。タイトルを取れないレッズが遂に取ってしまったから?それでは本末転倒です。サポーターの心、少なくとも私という一サポーターの心の穴を埋めてきた選手が、ピッチにいなかったからでしょうか(サイト内検索で 真っ赤に染めた という言葉で検索してつぶやきを見て下さい)。レッズはこれからはもっともっと優勝を重ねていくでしょう。今のレッズは本当に強い。20年以上のブランクを超えて、浦和の新黄金期が幕開けするかも知れません。おめでとう、レッズ。そしてレッズのサポーターは、Jリーグが始まってからの10年間の苦しみと、その苦しみの真っ只中に常にいた選手のことをずっと忘れないでしょう。そうして初めて、心の底から祝福出来る気がします。本当におめでとう。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。