週末に行われたF1シリーズ第13戦、ハンガリー・グランプリでスペイン人のドライバーフェルナンド・アロンソが史上最年少で優勝しました。
22歳と26日だったそうです。今迄の最年少記録はやはり22歳なのですが、もうちょっと年上だったようです。さて、この史上最年少優勝ですが、同じモーター・スポーツでもオートバイのグランプリではもっと若い選手がいくらでも優勝しています。詳しい記録は知りませんが、現役のロッシでも最上級のグランプリで優勝し始めたのは18歳頃でしょうから、ドタ勘で言っても4歳はスプレッドがあります。必要とされる運動神経の質が違うのでしょうか?しかし18歳と22歳で、22歳の方が優れている運動神経があるとも思えません。腕力の差でしょうか?これはあり得そうです。F1は体の重心を移動することが出来ませんから、その分加速度に反して力ずくでハンドルを切ったり、姿勢を変えないで首の傾きを維持するなど、相当の筋力を必要としますが、それは18歳ではまだ鍛えきれないということでしょうか。判断量の差でしょうか?しかしこれはどちらも同じような量の判断が必要な気がします。F1の方がビジネスとして大きいので、それだけ重厚にヒエラルキーが作られており、その結果ドライバーが頂点に立つまで、「不要に」時間が掛かるのでしょうか?これもありそうです。しかし、本当に勝ちたいチームであれば、そんな仕組みはすぐに改革しそうです。結局筋力説以外は有望と思えるモノがないのですが、いずれにしろ史上最年少優勝は素晴らしいことだと思います。ようやくF1にも新しい時代が来かけているのかも知れませんね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。