株式市場が熱いです。上がるから買うのか、買うから上がるのか、この永遠の命題を掛けて今日も株式市場は続伸しました。世間では相変わらず天候不順が続いていて、殆ど夏は終わってしまった感がありますが、相場の熱風はこのまま吹き続けてもらいたいと思います。
熱い株式市場の横で、めっきり寒くなっているのが債券市場です。景気が回復する、或いは少なくとも景気に関する心理が好転する、株価が上がる、金利が上がる、債券価格が下がる、これらは全て同類のセットです。今日、10年国債金利は0.16%上昇し、1.370%になりました(これはマネックスのHP、ログイン後の「投資情報」のサマリー・ページで確認することが出来ます)。
7月22日に債券ベアファンドの紹介でつぶやきを書いた時の10年国債金利が0.965%でしたから、既に0.405%、元々の金利の半分ほども上昇したことになります。当然債券ベアファンドの価格も上昇します。このように色々な投資対象もあり、マーケットは本当に興味が尽きません。いずれにしろ市場のボラティリティー(価格変動性)が上がることは、トレーダーにとっては『季節が来た』というものです。やっぱりマーケットって楽しいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。