今朝4−6月期のGDPが発表されましたが、予想外の強い数字で株式市場も騰がりました。実質GDPが前期比0.6%増(年率換算2.3%)となり、名目GDPも前期比0.1%増(年率0.6%)という3期ぶりのプラスとなったのですが、最大の要因はSARSの流行で海外旅行者が減ったことです。GDPの統計計算上、海外旅行の減少はサービス輸入の減少として扱われ、その輸入減少だけで名目GDPを0.4%も押し上げたとのことです。海外旅行しなかった人はやはりその分国内で消費もするでしょうから、SARSの影響による我が国のGDP増加はかなりの規模になるでしょう。
先日(7月30日)のつぶやきで、このように日本の人がもっと日本国内で消費するだけで、経済効果がかなりある筈だと書きましたが、思った以上の幅に驚きです。投資も経済もアメーバのように地球上を彷徨い、その行き先として人気になる国が、為替とともに強くなります。これからはもう少し国際の枠組みを意識した施策や行動を考えるべきかも知れませんね。