「エレキはやはり楽しい」。金曜日にPCを雨で濡らしてしまった私の結論は、やはりそこに戻ってしまいました。先ずハードディスクを抜く、乾かすために精密ドライバーで開けられるところを開ける。秋葉原に出掛ける。店員を掴まえて状況を説明し、考えてきた『ハードディスク居抜き作戦』の有効性を相談する。お互いに(まぁ私の知識など店員さんに比べれば小さなもんですが)知識や経験に基づいた仮説や意見を出し合う。そして濡れたPCに近い型番の、店頭にディスプレイされている筐体のハードディスクを抜き、私のディスクを入れ、動作を確認する。
デバイスマネージャーは平気か、云々。仮説が正しいことを確認すると、濡れたものと同型番の筐体を購入して帰ろうとする。店員さんが、「全部ここで替えていきませんか?うまく行かないとあとから面倒臭いですから」と言う。「あぁ、店員さんも最後まで確認したいんだ・・・」。カウンターの端で作業を始める。ハードディスクを居合抜きし、増設メモリも換装する。メモリスロットのカバーをそのまま付けようとすると、OSのプロダクトIDが書かれたシールが貼ってある所を指さして、店員さんが「これも取っ替えておけば完璧ですね」と言い、ちょっと興奮気味にニヤッとする。「確かに」と低い声で感心し、すかさず実行する。
全て作業が終わると、手際良く品物を再梱包し、スパイ大作戦のエンディングのように最小限の御礼の言葉を言ってその場を去る。(←若干の誇張があります)その足でハードディスク・ケースを購入して、その日のうちに必要ファイルを居合抜きしたもう一方のディスクにバックアップする。
これら一連の作業の間に、しばらく情報をアップデートしていなかった色々なPC、周辺機器情報を仕入れる。そして何故か満足な気持ちになる。まぁそんな感じでした。オタクでしょうかね?
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。