今晩、小さな小さな人工衛星が打ち上げられます。CubeSatと呼ばれるこの衛星は、何と一辺が10センチの立方体で、各国の大学などが開発し、通常の人工衛星の打ち上げをする際に便乗して宇宙に連れてってもらうという企画で、1999年から進められてきました。
今晩23時15分26秒、その第一弾が発射します。全部で6基のミニ衛星が、3基の科学衛星にお供して、ロシアのユーロケット社のロケットに乗って周回軌道にまで運ばれる予定です。日本からは東大と東工大から1基ずつ参加するとのこと。制作費は百数十万、打ち上げ費用は3百万程度だそうです。打ち上げロケットの余った力とスペースを利用して、宇宙へのアクセスを広く解放しようというこのような考え方は素晴らしいと思います。より大勢が宇宙に触れられて、宇宙に興味を持てば、より多くの知能が宇宙に向けられ、今まで発見や解明されていなかった新しい真実が見えてくるかも知れません。
今晩打ち上げらる日本の衛星、XI(サイ)とCUTEの健闘を祈りたいと思います。
XIについて→ http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/
CUTEについて→ http://horse.mes.titech.ac.jp/index_j.html
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。