昨日から、アメリカでは連銀によるFOMC(連邦公開市場委員会)ミーティングが開かれています。日本では今日、日銀による金融政策決定会合が開かれましたが、FOMCミーティングとはまぁ、そのアメリカ版です。日本時間の今晩のミーティングで利下げをするかしないか、するなら0.5%か0.25%かといったことが決定され、即時公表されます。世界中の市場(為替、株式、債券の全て)参加者が、今晩のFOMCミーティングの結果と、連銀議長アラン・グリーンスパンが今のアメリカの状況をどう分析するかに注目しています。アメリカの株式市場や経済に関しては、好調説、不調であるが政策がうまく機能している説、不調節など、諸説紛々で、疑心暗鬼なところがあります。私は、不調であったが複数の政策を同時に強力に打ったことが功を奏して、嘘から真が生まれかけている、という説を考えています。もし仮にそうだとしても、最後の仕上げで0.5%金利を引き下げるのか、嘘から出そうな真を本当の真として信じさせる為に、敢えて利下げはしないで「経済は平気だ」とうそぶくのか、或いは中道を取るか。今晩は本当に興味津々です。まぁここまで注目を集めるということ自体が、グリーンスパンの傑出した手腕であるとも言えるでしょうね。