円高を阻止する為に大量のドル買い・円売り介入が続けられていると言われています。
巷の話では、毎週1兆円のペースでドル買い介入をしているようですが、確かに5月末の日本の外貨準備高は5430億ドル、4月末に比べて436億ドル増えています。日本は60兆円を超える世界最大の巨大な外貨準備を持ち、かつ毎月5兆円ペースでドルを買い足している訳です。もし仮にこのペースでドルを買い続けたらどうなるでしょう?しまいに日本銀行券(お札)も日本国債も、その裏付けとなる資産はドルだらけになりはしないでしょうか。円のようでドルである円。なにやらこんがりますが、このままだと日本経済はいずれドル・ベース経済になりはしないでしょうか?円・ドルという為替レートも必要なくなり、118円の固定相場制になったりして・・・。
こんな馬鹿な話がある訳がありません。いずれ今のオペレーションは維持できなくなるでしょう。しかしりそなの件にしてもそうですが、日本のやることは桁が違いますね。呆れるやら、感心するやら、どこか不思議な気がしますね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。