五里霧中とまでは言いませんが、イラクに関する情報は交錯していて、混迷の色を強くしてきています。誰が発する情報が正しいのか、それも分かりにくくなってきています。アメリカとイラクの発表内容が違うのは当然ですが、アメリカの発表とは若干違う状況がマス・メディアから伝えられたりすると動揺します。そうすると油井に火を放ったのは誰か、南部の町は本当に英米軍に制圧されたのかなど、疑問が沸いてきます。イラク側の放送は、フセインの声明なども、いつ撮られたものなのかなど疑問を持って当たり前ですが、アメリカの発表に関しては、少なくとも嘘はついていないだろう、という大前提があります。そこが揺らぐと、事態は極めて深い霧の中へと迷い込むことになります。ですからアメリカ側は功を焦って間違った発表などを決してしないように気をつけなければいけないと思います。そんな中で、米兵の捕虜の取扱いに関して、ラムズフェルド国防長官が言った、「これはジュネーブ条約に反する」という発言はちょっと気になりました。私だけの気のせいかも知れません。しかし、既存の国際法の枠組みを超えたところに今回のアメリカの行動はあると理解しているのですが、部分的にだけ既存のルールを引用するのは、アメリカの今回の行動全体に対するクレディビリティーに微妙な影響を与える可能性がある気がします。言葉のあやだとは思いますが、くれぐれも発言には細心の注意をして欲しいと感じました。

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