今日は日帰りで近畿まで出張に来ました。新幹線があるので、どこでも簡単に行けます。最近では八戸までも東京から3時間足らずで行けるというから驚きです。新幹線のお陰で昔の事情から考えると夢のような話ですが、果たしていいことばかりなのか、ちょっと気になります。
街の雰囲気や文化は、交通手段が発達してもそう簡単には変わりません。変わらないというのは、外からの影響を受けにくいという以上に、外に対して流出しないで留まるといった部分が大きいのではないでしょうか。一方、経済活動に関しては、交通の便が良くなればなるほど、皮肉なことに外に−東京や近くの大都市に−流れてしまうのではないでしょうか。アメリカの地方都市は、ニューヨークなどに対して文化的にはやや遅れていると思うのですが、経済的にはそれほど落差を感じません。しかし日本においてはそれとは逆の現象を感じます。新幹線が本当にもたらしたものが何なのか?緻密に分析すると面白いかも知れません。