「公的資金注入」「銀行に減資求めず」「金融庁検討 責任、経営陣退任で」。これは今朝の日経新聞朝刊の1面トップ記事の見出しです。意味が不可解です。企業のオーナーは株主であり、経営陣はその株主に対して責任を負っています。そして企業が損を出せば、資本から、即ちオーナーである株主のお金から使っていくのは当然です。というか通常はそれ以外に使えるお金はありません。ところが新聞報道によると、減資をしないで、即ち株主のお金を使わないで、いきなり税金を投入するというのです。これは、納税者から銀行株主への富のトランスファーに他なりません。負担者と受益者の間に明らかにギャップがあります。どうしてこのような不公平なことが起き得るのでしょうか?不思議なのは政治家や金融庁がこのようなことを考える目的が私には不明瞭なことです。私は何かを見落としているのでしょうか?