今日は立冬です。冬が始まる日です。季語などでは10、11、12月が冬ですから、今日は旧暦の10月の始めに相当するのでしょうか。するとこれから1ヶ月が神無月、そのあとに霜が降りるほど寒い霜月が始まります。旧暦で考えた方がイメージに合いますね。ところでこれから1ヶ月は日本中の神様が出雲に行ってしまう訳ですが、そんな月におとりさまで酉の市をするのは、神様がいないのにお祭りをするので、なんか納得がいきません。恐らく本来は旧暦11月、霜月の酉の日に行なっていたものを新暦に移してしまったのでしょう。チャイニーズ・ニュ−・イヤーは2月にあり、中国はグレゴリオ暦を導入する時も、慣習などは元の暦のままに残したのでしょう。こんなところにも日本の、良く言えば柔軟性、悪く言うと主体性の弱さが垣間見られる気がします。