年令+10って、なんの数字だと思いますか?これは我が国の国政選挙に於ける年令別の投票率の概算値です。少なくとも70才までは、この値は実際の数字に酷似した数字になっています。「若い連中は国政に参加していない。けしからん。」と言うのは簡単です。しかし問題はもっと大きいのではないでしょうか。先月に平成12年度の国のバランス・シートの試算が財務省から発表されていますが(http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/bstop.htm)、国が年金受給者に約束した年金をきちんと支払うとすると、我が国は現在830兆円の債務超過になっています。これは全て将来、若い世代が何かしらの形によって国に対して払ってくれるという仮定の下に成り立っている訳です。乱暴な言い方をすると、若い人が将来払ってくれるお金をあてにして、今の年金も支払われている訳です。そう考えると投票率が「年令+10」であるのも頷ける気がします。しかしまず、このような事実をもっと広く国民に説明されなければいけないと思います。例えば上述の国のバランス・シートは、財務省のHPに行っても知らないと中々見つけられません。メディアもこのことはあまり報道しません。もっと国レベルでのディスクロージャーを進ませるべきだと思います。