日本全国の「町」は、「まち」と読んだり「ちょう」と読んだり、点々バラバラです。大体の傾向としてはフォッサマグナより北は「まち」の方が多く、西は「ちょう」の方が多いようですが、東京でも両方あります。私は町の読み方は間違えたくないのでいろいろと観察してみたのですが、どうしても法則性は見出せません。しかしたまに間違えて言ってしまうと恥ずかしく思いますし、間違って言っているのを聞くとやはりどこか耳障りです。江戸の古地図を見ると、「町」は略して右側だけを取って「丁」と書かれていることが多いのですが、そこは「ちょう」と読んだかというと、明らかに「まち」であった場所が多く発見できるので、これは単に字を小さくする為の工夫だったことが分かります。現存する呆れる例は新宿区の北町と南町です。片や「きたちょう」、片や「みなみまち」であったと思います。町名は難しいですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。