最近インターネットの本屋さんで本を買うことが増えてきました。私はあまりしませんが、ネット・レコード店でCDをまとめ買いする人も増えてきているようです。確かに便利なのですが、やはり実際の本屋さんやレコード店の方がいいなぁと私は思ってしまいます。インターネット上では買いたいものが決まっている場合には簡単に検索できるし、何軒も店をわたって探す必要がないので極めて便利です。しかし具体的にどれを買いたいかを知らず、「買いたい本」や「買いたいCD」を探すという時もままあります。そうしてブラブラして何となく買ったものの中に、「あー、これが探していたものかも知れない」などと感じた時の喜びはひとしおです。ネット・ショップでもブラブラ買いは出来るのですが、店主の主張が浮かび上がってきません。そういった形での他人とのコミュニケーションもおつなものです。あのような心地のいいネット・ショップもそのうち登場するでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。