東電の事件が世を騒がせていますが、私たちの回りは放射線がうようよ飛んでいます。宇宙から降ってくる様々な粒子が毎秒のように私たちの身体を通過していますし、地球自体から発せられる自然放射線もたくさんあります。霧箱の実験をすると、自分の目を疑うほど身の回りが放射線だらけなのが分かります。地球は巨大な磁石ですから、北極・南極には多数の磁力線が吸い込まれていますが、あの辺りはやはり宇宙からの放射線も吸い込まれやすいのでしょうか?霧箱の実験を北極圏でするとどうなるのでしょう。何かを測定する仕掛けの発明というのは、測定によって何かを解明する以上に、本当に偉大な発明だといつも思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。