昨日の日経新聞に中学・高校の同級生が載っていました。S君は慶應大学の助教授として薄膜製造技術の研究をしており、大学における先端研究と、自ら設立したナノテクベンチャーにおける実用研究の双方をしています。2年ほど前に母校の後輩に対する講演会で、S君は蕩々と理系の学問の楽しさや素晴らしさを説き、もっと大勢が理系の、しかも学究の道に行くように、まるでセールスマンのように強く勧めていました。自分が研究している分野の将来性や、それがどれだけ社会に貢献できるかについても、或いは自らの研究者としての力についての自信にも、一点の曇りもありませんでした。しかし奢る態度はかけらもなく、穏やかで、陽気な、とてもいいヤツです。新しい価値を創造していくチャレンジは、容易な道のりではないでしょうが、とても素晴らしいことだと思います。そんなS君を私は誇りに思っています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。