日本ではよく「責任を取る」という表現が使われますが、果たして責任とは取るものなのでしょうか?
責任は特定の人に当然に属するものであって、「取る」ものではなく「ある」ものではないでしょうか?英語には責任がある、ない、という表現はあっても、取る、取らないとか、誰に取らせるとか、そういう言い回しはありません。経営者でも政治家でも、「責任があるから辞任」ではなくて「責任を取って辞任」と言うと、どこか「本当は責任ないんだけど自分は偉い人物なので敢えて責任を『取って』やるんだ」的な響きがあります。まぁ自己正当化なのでしょう。たかが言葉ですが、そういう所から人は甘えて駄目になっていったりします。言葉を扱うマスコミの方には特に注意して頂きたいとも思います。