キューバ野球界の主砲、国民的英雄でもあるリナレスが中日に入団するそうです。驚くのはその給料で、なんと月給50万円。キューバ国内の一般サラリーマンの月収は1200円程度だというので、その比較では417倍。我が国の給与所得者の平均給与をザックリ年間500万円として同じ比率で計算すると21億円相当になりますから、まぁ国民的英雄には相応しい額かも知れません。しかしリナレスの実力から言えば、恐らくそもそも年俸で10億円は下らないでしょうから、そうだとすると月収83百万円、今の条件の166倍、その条件でキューバの平均的サラリーマンとの比較をすると実に約7万倍の収入になります。日本的に言うと、500万円の7万倍は・・・、3500億円!リナレスの月給50万円が本当の条件だとは思いにくいものがあります。国民的英雄として、165倍の部分は我々にも、キューバ国民にも、もしかしたらリナレス自身にも知られないところで、キューバ政府の外貨取得の源となるのでしょうか?国際社会のルールを無視すると、安全な投資場所として認められなくなり、その結果為替水準はこれほど大幅にずれてしまいます。そうすると有効な外貨取得の方法は、国内に投資して貰うのではなく、リナレスのように出稼ぎに出る形になります。他山の石とすべきではないでしょうか。