私は駅前サウナが大好きです。あの静か過ぎないところが肝心です。サウナに入り、マッサージを受けてから休憩室で一眠り。いくつかの大型テレビが付いていて、将棋をしている人や数人でビールを飲んでいる人がいて、煩わしいようなうるささもなく、神経質になってしまうような静かさもない。オーディオで言うところのホワイト・ノイズ、或いはピンク・ノイズのようなものでしょうか、あの個性のない雑音が神経を和らげます。かつて体力のまだ覚束ない中学生の頃、下校時に電車で座れると、ガラス窓に頭をガンガンぶつけながら、それでも目を覚まさないでよだれを垂らしながら寝ていたことがよくありました。まるで同じように駅前サウナの休憩室では雑音に関わらず、短時間ですが本当に深い眠りにつきます。適度なノイズ(雑音、振動、不整頓など)は重要なものですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。