財務省は「欧米に比べて著しく低い国債の個人保有比率を高めるため」に、個人向けに一万円から買える国債を新たに設計し、2003年に第一弾として3000億円発行するらしい。因みに国債も郵便貯金も、国の国民に対する直接的な金銭債務としては同等です。日本では「郵便貯金」が260兆円もあり、これほど大きく国民が国の信用力の金融商品を保有している国はどこにもないでしょう。新しいタイプの国債を設計・発行するにはそれなりのコストも掛かると思うのですが果たしてどれだけの意味があるのでしょうか?
税制などに関しても、「Aによって税収が5000億円減るので、Bの税率を上げて補う方針」というような記事をよく目にしますが、800兆円の債務超過に陥っている国としては、もっと根本的な問題に取り組みべきではないでしょうか。我が国はそんな枝葉末節なことに時間を費やしている暇はないと思うのですが。